代表のお二人はそれぞれ違う出身の弁護士。
研修を沖縄で一緒に過ごし、いつか二人で独立しようと当時からというかねてからの夢を実現した両氏。
事務所開設にあたり、共に最もこだわったのは相談者の「安心」と「安全」。
一般的には敷居の高いイメージを抱かれがちな弁護士というシゴトのオフィス。
通常は2F以上に入居することが多く、1F・路面接道のテナントに入居するケースは非常に少ないなか、キチンと地域に根ざし、困った時は誰でもすぐに入れる、そんな事務所を目指したい。
あえて1Fにこだわる理由を話してくれた寺田弁護士と川田弁護士。
この徹底した相談者目線での発想、それは無論オフィス全体にもひろがっている。
まず相談者の一歩目、それは自分をブラインドした状態で受付の電話をとれる状況にしてあげること。
次に相談室への導線上、他の相談者と顔を合わせにくいこと。このオフィスには3つの相談室を配置しているが、各案内導線上のアイラインはすべてケアした計画に。
さらに個室にはいる、そこでは必ずしも密室が安心できるとは限らないとしていう両氏の相談者目線の配慮が、さらには3部屋それぞれ窓開口の大きさを変えて計画している。
クライアントの心理状況に応じて、クローズか、オープンかを選べるように...
執務空間でのこだわり、それは矛盾する問題達。
書類を大量に格納できるコト、集中を遮らないコト、一緒に業務を行っていく仲間とのコミュニケーションがとりやすいコト、本プロジェクトでは上記を解決する為、特注のデスクと棚でオフィス環境を構築している。
座っている時は来訪者の視界に入りにくいブラインド効果と個室感を演出、しかし音は互いの動きを察知、会話のキッカケ得る要素として重要なので遮音環境にはあえてしていない。
本プロジェクトでは、クライアントに対するケアに加え、2人以上で共同設立し、働く場を共にする弁護士事務所にとっても一つのカタチとなっている。
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