事務所スペースのデスクの島間に置かれたハイテーブル。一般的なオフィスでは、背面対向式と呼ばれるデスク配置間の中央に、振り向けばすぐに打合せが出来る様な小さな可動式のテーブルを置く事があるが、ハイテーブルだとその機能を期待するのは難しい。むしろコミュニケーションの遮断になってしまうのでは?と疑問を投げかけると、ITS法律事務所ならではの理に叶った答えが返ってきた。
弁護士の一日はとにかく忙しい。なかなか事務所の皆と飲みに行く機会も持てないと話してくれたお二人は、日によって裁判や講演会等で昼食も摂らず一日中外で過ごす事もあるらしい。そんな多忙なスケジュールの中で、事務所に居る時間は何よりも貴重だ。エントランスから各自の部屋への動線上に近い位置にあるハイテーブルは従業員との打合せやスケジュールの確認、あるいは業務の指示を与えたりとクイックな対応には最適だ。また、裁判が近づくと大量の資料作りに追われる従業員にとっても、立ったままFAXや郵便の処理を行えるハイテーブルは便利なようだ。受付近くにあるキューブ型のキャスター付きカウンターはこのハイテーブルの天板と高さが揃う様に設計されており、組合せるとより広い作業面が確保出来る。事務スペースのほぼ中心にある事で自然と人が集まる“マグネットスペース”になっており、日々の中でのコミュニケーションを図る重要な場所でもあるようだ。