一般的にオフィスでグリーンと言えば、「鉢植え観葉植物の採用」が主流である。しかし、堅固なセキュリティ環境の保持が要求されている昨今のオフィスでは、メンテナンスの為に外部の方が立ち入る事自体、困難になる問題が存在している。かといって、水やりを社員間で分担するとしても、それが「余計な手間」として扱われてしまうと、たちどころに粗雑な管理になる可能性もある。さらには、たとえば植木鉢の土から時折顔をだす「害虫」による労災問題というリスクもあったりする。要はGreenを配置しづらい環境が、現実として存在しているのである。そこで私達が提案したのは、この[Green POT]の利用と、「気分に合わせて自席へ持って入る事ができる」という運用ルールの改正だった。
まずは、水を常時循環させている[Plant Tower]を執務室の入口に配置。そこに[Green POT]を置いていく。この[Green POT]とは、「ハイドロカルチャー」といわれる保水性の高い石を用いて、土を使わずに給水効果を与える優れモノのこと。
ココから気分にあわせてGreenを取り出しPOTに入れて、執務室内の自席へ持っていく。この連鎖がモノトーンで無機質なオフィス空間に、Greenという色を差し、場に豊かさをもたらすのである。
そこにあるドラマは、スタッフの誰もが蜜を運ぶミツバチのような役目を果たす事ができ、オフィスという個性の集まりの場をグリーンで彩ることができる、というメルヘンなお話なのである。業務が終われば、次にデスクを使うスタッフのために机上の私物と共に[Green Pot]を持ち出し、帰り際に[Plant Tower]に戻すことになっている。
そもそもインテリアグリーンの存在は、”Eye Rest Green”として、PC作業で酷使されている現代ワーカーの”目”を癒すものである。
あなたが、あなたのオフィスに「癒し」を連れてくるミツバチになるというシカケである。